2007年10月9日火曜日

きょうのシネマは~シネ・スポット三百六十五夜~

著者名 ;山田宏一 発行年(西暦);1988 出版社;平凡社
 う~ん、この方の映画論というのがいまひとつわからない…。「わからない」というよりもなぜプロの映画評論家なのに推薦されている映画に感情移入できないのかがわからない。わかろうとしても無駄なことにはエネルギーはつぎこめないが、何をどうしたいのかもわからないままこの1988年の映画評論の書籍を広げてさらに「不可解さ」が増す。人によって何が「いい」のか「悪い」のかはもちろん変わってくるのはもちろんだが、素人とプロの差異というのがあるとすれば、素人の印象批判や象徴批判に対してプロのそれなりの「機軸」といったものが示されてしかるべきだが、映画評論でそうしたプロの領域に達しているのはお亡くなりになった淀川さんと蓮見重彦先生くらいなのかもしれず…。冒頭の映画だけでもいくつか疑問点が…「フレンチコネクション2」…う~ん…「勝利への脱出」…むむ…「ロング・グッドバイ」あ、これは良かった…「スティング」むむむ…もっともこうした「あれこれ談義」がまた映画の楽しさなのかもしれないという謙虚さはもちろん持ち合わせているのだが…。

0 件のコメント: