2007年10月27日土曜日

嫉妬の世界史

著者名 ;山内昌之 発行年(西暦);2004 出版社;新潮社
 「嫉妬」について世界史あるいは日本史で偉人たちがどのように「事件」を巻き起こしてきたかという視点からの本。忠臣蔵、アレキサンダー大王、森鴎外、大田道潅、徳川慶喜、ロクソラン、近藤勇、ヒトラーとロンメル、東条英機、カエサル、スターリン、島津義久、保科正之といった歴史上の人物の「嫉妬」について考証。正直面白かった。沈黙と寡黙を守りつつ、自分の領地では国内初めての社会年金制度を導入した保科正之が一番「嫉妬」の世界をうまくくぐりぬけた人物ということになるだろうか。歴史の本らしく事実関係にもとづいた考証が行われ、歴史初心者にもわかりやすいように語り口などもかなりさばけて書かれた本。非常に面白い。

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