2007年10月28日日曜日

ホイホイ勉強術

著者名 ;多湖輝 発行年(西暦);1992  出版社;ごま書房
 おそらく勉強法の草分け的存在になるのではなかろうか。1974年発行1992年第84刷というのが今読んでいる本だが、休みのとり方や書籍の活用方法など細かいスキルが全部で7つの章にわけて紹介されている。「勉強をするということはすこし難しく言えばある情報をインプットし、自分のものにしてからアウトプットするという人間がものを学習するときの典型パターンを意識的に操作すること」であり、そのためには他人が見に付けている技術や知識を盗み取ることがもっともてっとり早い方法とする。書籍を2冊購入して内容を切り取って配列しなおしたり赤線を引くなど書籍をいかにして「汚す」のかというノウハウなども公開されており、このデジタル社会になっても内容的には応用がきくものばかり。基本的にペーパーテストであれば、自分自身でアナログな出力を試験会場でしなければならないわけで、アナログな勉強方法はおそらく今後も内容的に古びることはないだろうし、いかにデジタルコンテンツが発達しても書籍を購入してそれを整理していくというプロセスで学習するかぎり、資格書籍などのニーズがなくなることはないだろう。
 問題集を学習計画にそって編集しなおすなど本当に何度読み返してもノウハウの宝庫といえる一冊だろう。

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