2007年10月28日日曜日

ヒトはなぜ夢を見るのか

著者名;千葉康則  発行年(西暦);1989 出版社;PHP研究所
 脳は使えば使うほどよくなる(用不用の原則)や脳のキャパシティはほとんど無限といったようなことが紹介されている。やや古い本であるがため、現在の脳科学関係の本と比較するとちょっと「まわりくどい」説明が多いのが気にはなるが、この当時から反復演習の重要性や目的意識の設定などが提唱されていたのかとおもうと、今巷でいわれている目的意識の設定についても非科学的な思い込みではなく、科学的な根拠にもとづくものであることがよくわかる。タイトルは「夢」だが実際の内容は脳の働き全般に及ぶ。脳の働きがあまりにも広範なため、働きを限定したり一見ばらばらな知識を統合するのにはやはり目的意識の設定が重要に生るということだろう。面白い本だとは思うが「第6感」などちょっと眉唾的なテーマについても言及されているのが個人的には白ける部分か。

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