2009年9月30日水曜日

クラウド・コンピューティング仕事術(朝日新聞出版)

著者:西田宗千佳 出版社:朝日新聞出版 発行年:2009年
 クラウド・コンピューティングといわれる状況。無意識のうちにドキュメント・ファイルはgmailに添付して送信し、場合によってはgmailの検索機能を利用していた。これも立派なクラウド・コンピューティングで、しかもハードディスクがなんらかの事情で消滅してもドキュメントそのものは利用可能になるというケースの一例だ。フロッピーディスクに保管しているよりもずっと効率性が良い。この本では通信費とクラウド・コンピューティングの関係も考察いてくれている。携帯電話やネットパソコンなどをある程度活用すると通信費は月に50,000円という試算だった。私個人はそこまで外出先でパソコンを使うことはありえないので、クラウドコンピュータに特化する必要性はないわけだが、しかしこの時期にgoogleがOSを無償配布したり、マイクロソフトが新しいOSを開発する事情もすけてみえてくる。来月からいよいよ新しいウインドウズ7搭載の機械が発売されてくるが、きっと予想以上に操作性はVISTAよりも快適に違いない。というよりもそうでなければグーグルに負けてしまう。2009年のパソコンや携帯電話の活用術にいろいろヒントを与えてくれる内容充実度100パーセントの新書である。

仕事は楽しいかね?2(きこ書房)

著者:デイル・ドーテン 出版社:きこ書房 発行年:2002年 評価:☆☆☆☆
 「仕事は楽しいかね」の続編。「新たな世界を求めるのに遅すぎることはない」(テニスン)などの詩が引用されつつ、人事部主導で社員を選別して、現場で教育していくという旧来の人事制度ではなく、もっとダイナミックで楽しい職場について語られる。「職場から笑い声が聞こえてこなければその職場はだめだ」というような具体的な事例も著述されるが、要はダイナミックで変化で自立性を重視する職場というのが素晴らしい職場で、それを現実化していくのにはどうすればいいのか。また上司は「神」になるのではなく、優秀な部下が快適に活動できるような環境を整えることが重要というきわめて常識的な、しかし官僚的な職場からは出てこない発想が物語で紹介される。これ、なかなか面白い。自由を100パーセントにしてさらに興奮を100パーセント上乗せすれば職場は活性化するというチャレンジ精神を鼓舞してくれる内容がいい。

2009年9月27日日曜日

シュガーマンのマーケティング30の法則(フォレスト出版)

著者:ジョセフ・シュガーマン 出版社:フォレスト出版 発行年:2006年
評価:☆☆☆☆
 コトラーのマーケティングが正当な理論体系とすると、シュガーマンのこの本は顧客の購買意欲をそそる「心理的トリガー」を30の項目にまとめてみせた実践的なスキルの集約体系か。「ついで買い」というのはけっこうあるけれど、それは消費者の一貫性の原理として紹介される。また隣人の急死というエピソードから「適切なアピールポイント」、顧客の感じる抵抗感をいかにして克服するか、対応にいかに誠実であるべきかなどといった論点が細かく紹介されていく。どのスキルや心理的トリガーも有効でおそらく業種や業態などは問わない。また製造関係などモノ作りの現場の人間も目を通しておくと商品開発の場面でいかに新商品に「親近感」を持たせるかといった課題目標が設定しやすくなるだろう。この内容で定価1,600円はかなりのお買い得といった感じで、特に「好奇心」などでは本作りそのもので「顧客の心理トリガー」を具体的に体験することができる。

検察捜査(講談社)

著者:中嶋博行 出版社:講談社 発行年:1997年
 購入した本は2007年7月20日第27刷。なるほど脅威のロングセラー。検察庁が絶対の自信をもって立件した刑事事件で無罪判決を言い渡した裁判所に対しては「集中控訴」とよばれる手法があるなど、いろいろ真偽(?)を取り混ぜた司法の内側が明らかにされる。実際のところ日弁連本部への検察捜査などは、世も末の暴挙となるが、いかなる所以で日弁連という組織が独立性を確保してきたのかその沿革もこの本を読むとわかるようになっている。まだパソコンが普及していない時代の話でワープロのフロッピーが大きな鍵を握るが、舞台設定はそうした技術的な問題を問題にしないほど現代的なまま。昭和38年ごろの「公判専従論」(アメリカ型検察制度)が導入されると確かに検察庁の人員不足は解消されるが、警察庁の捜査活動の範囲は拡大するのに反比例して、検察庁の職域は著しく狭くなる。精密刑事司法という制度がいいのか悪いのかはまだ客観的な検証をされないまま現在に至る。先日の大物政治家秘書への検察捜査など国家としての「立件」という意思表示は確かに検察庁独自の捜査で大きく示せるのは事実だが、かといって警察庁による捜査→検察庁による公判という「住み分け」ができないか、というとそれはまた別問題。この本を読むとミステリーというよりも司法界の抱える戦後の構造的問題が面白く理解できる。「ものがたり」にすると、「理解しやすい」という一例か。

2009年9月26日土曜日

7つの習慣名言集(アクタス・ソリューション)

著者:フランクリン・コヴィー社特別編集 出版社:アクタス・ソリューション 発行年:2007年
 わずか2年前に出版された本なのに、もはや書店でも入手不可能になってしまった本。アクタスさんが倒産されたせいだが、フランクリン・コヴィー社のブランドでもいきづまるというあたりに出版関係の難しさがかいまみえる。7つの習慣については色々と批判もあるとは思う。ただ曖昧模糊とした「自己啓発」ジャンルに一定の分類指標を与えたのはやはりフランクリン・コヴィー社。たいていの自己啓発やスキル関係の書籍がこの7つのどれかに関係を持つので、たとえばマインドマップなどでいろいろなジャンルの自己啓発関係の書籍を自分なりに分類して系統だてて分類しておくこともできる。主体性・目的・重要事項・相互利益・理解してから相互理解・相乗効果・自己投資といったジャンルになるが、どれもが相互に関係をもつど当時に、抽象的な「自己啓発」をどこかに位置づけていくと、理解もしやすくなるし、実践可能性も高まる。ベストセラーはいくつもあれど、あまりに内容がてんでばらばらなジャンルなので、そうした自己啓発を学習するさいにはよほどのオカルト本を除いては、このフランクリン・コヴィーの7つの分類で仕訳しておくのが今の段階ではベストではないかと思う。

ボールペン1本で変わる営業術

中島孝志著 青春出版社 2005年
 文房具などの「道具」一般を以下に効率的に使って生産性を高めていくべきかというノウハウ本。いわゆるモバイルについては携帯電話でかなり代替できる部分が発達しておき照り、今ではすでに時代遅れになってしまった部分もあるが、それでもノートやメモの活用方法などでは取り込める部分も多い。
 メモからノートへ。あるいはメモからマインドマップへと色々な「転記」「加工」が可能だが、一次情報をさらに加工していかなければやはり自分自身にとって有益な二次情報は得られない。営業に限定されず、他の職種であってもボールペンからノートまですべて活用方法を随時みなおしていくべきだろう。

2009年9月22日火曜日

新ナニワ金融道(Bdmfマガジン社)

著者;青木雄二プロダクション 出版社:Bdmfマガジン社 発行年:2009年
 往年の旧シリーズのような細かい線画ではないものの粗筋は21世紀バージョンとして確かに新しくなっている。第4巻ではさびれつつある商店街が舞台。主人公も帝国金融を離れて、廃業した金融機関から債権譲渡された債権回収業を中心として活動をしている。そうした商店街を舞台に「エコロジー商店街」として再活性化を図ろうとする団体と、店子を追い出して何かをたくらむ桑田とが激突する…。
 借地権のついた底地を買い占めてその後はどうするのか、店子が商売ではなく生活をするために商店街を利用しはじめた場合にはどうなるのか。そこに環境団体がからんできたらどうなるのだろうか。すべて仮説のモデル設定だが、新しいテーマがテンコモリの第4巻。けっこう中身は重厚で、旧シリーズとはまた違った味わいの債権回収の様子が楽しめる。

頂きはどこにある?(扶桑社)

著者:スペンサー・ジョンソン 発行:扶桑社 発行年:2009年
 ベストセラー「チーズはどこへ消えた?」の著者の新刊。一種の自己啓発ものだが、それをストーリーで描写しているのが特徴的。具体的か抽象的かという軸でみるとかなり「抽象的」。外面的か内発的かという軸でみると「内面的」。心の持ちようで順境も逆境の乗り越えられるというちょっと楽観的過ぎる見方が気になるが、可能性としては順境も逆境もそれぞれ連続しつつ、繰り返していくものだから、確かに順境におぼれず逆境に必要以上に落ち込む必要性もないのだろう。自分自身を縛り付けているのは「過度な恐怖心」という言葉も心に残る。とはいえ恐怖心は、必要以上のリスクを抱え込まないようにする人間にとっては必要不可欠な要素でもあるとは思うのだが。抽象的なストーリーだが個人的には「グッドラック」(ポプラ社)のほうがより具体的で実践的な感じがした。あまりに抽象的すぎてもなかなか日常生活に取り込んでライフスタイルを変えるっていうのは難しいかもしれない。

2009年9月21日月曜日

「結果を出す人」はノートに何をかいているのか(Nanaブックス)

著者:美崎栄一郎 出版社:ナナ・コーポレート・コミュニケーション 発行年:2009年
 ノートについて探求したビジネス書籍。自分の場合には「超整理法」に準拠した整理法やノートを利用しているので、そこに何か加算できるものはないかと手にとった一冊。ノート3冊+フセン+パソコンというのは超整理法と発想が似ている。A7のメモ+to दो list+スケジュールが基本構成なので、これをそれぞれの場面に応じてばらして使い、最終的にまとめてまた一冊に戻す。ただフセンについては確かにもっと活用方法を工夫してもいいような気がした。単なるメモ書き程度に利用するのではなくインデックスとして利用する方法も確かにある。最終的にはこの著者の場合にはコクヨのノートにいろいろ貼り付けていって一つの記録整理にしているのだが、そこまでこだわると実はスペースの問題もでてくる。自分の場合にはA4の紙をいろいろな形で関連するファイルフォルダに移動させているが、これもまだ工夫の余地がいろいろありそうではある。使わないメモは最終的には捨てることにはなるのだが、とはいっても、スペースのことを考えるとそれほど余裕があるわけではないし。この手の開発手法については本書に限定されず、これからさらに色々な本がでてきて最終的な応用方法が一定程度開発されてきそうな予感。まさにいろいろなビジネス書籍がたくさんでていくうちにそれをトータルコーディネートしていく手法がいま目の前で成熟していく時代になっているのかもしれない。

2009年9月20日日曜日

やってみたら、こうだった(宝島社)

著者:本橋信宏 出版社:宝島社 発行年:2009年 評価:☆☆☆☆
 この著者の過去の作品には、睡眠薬そのほかにはまりつづけて泥沼の日々から脱出していく生活をリアルにつづった名著がある。そのほかかつての革命的マルクス主義者たちとのインタビュー集などもあるのだが、この「体験型ルポ」はもっとも得意な分野ではないかと一読者として推定している。最初はよくある「夕刊紙3行広告」の実際体験なのだが、だんだんばかばかしいところにテーマが移り、「裏ビデオ」や「通販グッズ」などをこりもせずに何度も何度も何度も取り寄せてはその商品について詳しく説明をしてくれる。時代的には2003年以前の風俗情報ということになるが、アメリカのウェブからいろいろなアイテムが日本でもダウンロードできる現在、状況はかなり変化しただろう。だが2003年以前の日本で何に高い価値があり、何に低い価値を置いていたのかといった風俗情報について詳しく知ることができる1級資料となっている。「広告サクラ」についても「3割」といった具体的数値データが記述されているところも素晴らしい。

しがみつかない生き方(幻冬舎)

著者:香山リカ 出版社:幻冬舎 発行年:2009年
 <勝間和代>をめざさない…というテーマは勝間和代氏自身もおそらく同意される内容ではあるまいか。ギュメでかこってあるのは「あくまで記号」としての意味であって、「ポジティブシンキング」や「努力は報われる」といった一面的な見方そのものを表現したものであって、けっして個人を批判したものではない。他人は他人でそれぞれ個性があるわけだから、勝間和代氏のスキル習得の方法をそれぞれ個人が自分なりにとりいれていけばいい。著者が問題にしているのは、あまりにも高い成功願望と成功願望に挫折したときの「病」が増えていることについての警鐘だろう。「もっと楽に」「もっと普通の生活に」という一種の「抑制」をきかせるための本がこの本の社会的意義だろう。もっとも「スーパービジネスパーソン」になることが難しいように「普通の生活」というのも一種の機会と運の賜物ではあるのだけれど。「お金」よりも「やりがい」というテーゼにも問題はあるし、おそらく「お金」もそこそこ、「生きがい」もそこそこというほどほどが一番実践可能で理想的な目標といえるかもしれない。

2009年9月19日土曜日

東京島(新潮社)

著者:桐野夏生 出版社:新潮社 発行年:2008年
 人間は「架空」の世界を現実と思い込み、知らず知らずのうちに自分自身を正当化して虚実乱れた社会が整然と、そして静かに進行していく…。むちゃくちゃな設定のようでいて、しかしいかにも自然な流れでラストに向かって終結していく様子はフィクションではあるけれども限りなくノンフィクションに近い複数の人間の営みの様子。主役の清子は46歳という設定だが孤立した島に漂着したのは41歳という設定。正直、まあ、あまり艶っぽい話になる設定ではないのだけれど、それがさまざまな漂流物とともに人格そのものも変貌し、狭い島の中で人間関係も変化していく。そしてその後の日本と孤立した島社会とでそれぞれ違う歴史が語られていくのだが、それはそれぞれの「現在」を正当化していくのに都合のいい部分のみで構成されていくのが興味深い。「15少年漂流記」と異なるのは、未来のある少年だけが漂流したのではなく、未来のない大人たちのみが島に漂着したという点だ。未来がない人間がさらに未来のない状況におかれたときにどうなるか。いかなる理想も哲学も捨て去ったときに人間はどう行動するのか。そうした仮定のもとで構成された桐野ワールドはなぜかいつもの作品とは違って、なんとなくハッピーエンドのようにも思える。

2009年9月14日月曜日

エンデュアランス号漂流(新潮社)

著者:アルフレッド・ランシング 翻訳:山本光伸 出版社:新潮社 発行年:1998年 評価:☆☆☆☆☆
 サー・アーネスト・シャクルトン。一般の市民生活ではかなり問題もあったし、漂流した時点で何らかの意思決定のミスをおかしたケースも少なくない。ただし1915年1月時点で南極の流氷地帯に船ごと閉じ込められ、乗組員の命を守るために事実上不可能と思われたウェッデル海脱出、そしてサウスジョージア島までボートでたどり着き、再び乗組員が避難しているエレファント島に帰還。結局全員の命を救出したそのリーダーシップと計画変更の柔軟性は読んでいくうちにしみじみとした感動をよぶ。仮の目標を設定してその準備をし、さらにアクシデントがあった場合には目標を変更するとともに方法も変更するという柔軟さと不屈の精神。当時40歳のシャクルトンの堅固な冒険家としての自負がうかがわれる。「人は計画し、神は成否を決定する」(164ページ)という言葉が胸にしみる。人事を尽くせばあとは結果は神のみが知るところだ。四六版374ページの大部の本だが、おそらくこの本も読み始めると脱出まで一気に読み通してしまうだろう。アムンゼンやスコットほどの有名さはないが、1915年当時の英国冒険家の気質がうかがいしれる膨大なノンフィクションだ。

2009年9月13日日曜日

違法弁護(講談社)

著者:中嶋博行 出版社:講談社 発行年:1998年 評価:☆☆☆☆☆
 現在話題の司法改革が始まったころにこの物語は始まる。年間500人程度の合格者しか出ていなかった司法試験の増員が決まったころ、来るべき弁護士の生き残り作戦をかけて、日弁連の委員でもある財前弁護士は横浜に国際法務を専門とする巨大ファームを設立する。その一方、警邏中の神奈川県警の巡査が職務質問をしようとした横浜埠頭の倉庫で射殺されるという事件が発生。神奈川県警捜査一課が捜査に乗り出すが、警察庁公安課と検察庁公安の捜査妨害に。刑事警察と公安警察、経済検察と公安検察のそれぞれの思惑とからみあい、射殺事件が思わぬ展開をみせてくる…。
 いろいろな会計用語や法律用語がでてくるがさりげなく著者のわかりやすい解説が挿入されてていて、読みにくさはまったくない。現役弁護士によるリアルな描写がストーリーに迫真さを与える。刑事事件の現況調査と民事事件の差し押さえの同日の一致など、本来はありえないであろう出来事がこの小説の中に描写されるとともに、並行輸入で大きな利益をあげている輸入貿易会社の企業集団を財務諸表の裏側(取引先記録)からあぶりだしていく手法などが面白い。捜査令状ととった会社が最終的にその捜査を免れるために思い出した手法などは、明らかに会社法の立法趣旨を超えた手段だが、確かにこの小説の中で描かれているような手法だと、刑事捜査の令状が意味をもたなくなる。「違法弁護」のタイトルの所以だ。若干26歳の野心あふれる女性弁護士と徹夜続きの捜査一課の刑事たち、そして冷戦終結後の公安調査庁や公安警察の当時の組織防衛の行動原理など、今ふりかえってみても非常に興味深いフィクションとなっている。官庁の「格付け」というのがここまで露骨に描写されているのもあまり例がないのではないか。読み出したら、一気に最後まで読み通さざるを得ないほどの面白さ。443ページ〔ノンブル部分〕

2009年9月9日水曜日

誰か(光文社)

著者:宮部みゆき 出版社:光文社 発行年:2005年
2003年に単行本として発行されたものが新書サイズで発行されたもの。「名もなき毒」の前編にあたる。自転車事故で不慮の最後を遂げた運転手の家族を思い、何某巨大コンツェルンの義父から調査を依頼される。そして地味な個人運転手の過去を探っていくうちに、深い人間の人生の奥底にたどりつく…。
「人生の成功も幸せも山っ気でつかめるものじゃない。だからおまえも、結婚相手を選ぶときは、よくよくそのことを考えろって。山っ気とか野心とかは薬味みたいなもんだから、あったほうが人生が美味しくなる。だけど薬味だけじゃ一品の料理にはならないんだて」(112ページ)
「男と女はね、くっついていると、そのうち品性まで似てくるもんだよ。だから付き合う相手はよくよく選ばなくちゃいけないんだ」(344ページ)
地味な人生の中で娘に幸せな結婚生活を願う個人運転手の思いが伝わるセリフだ。推理小説というよりも人生小説という感じ。美空ひばりの「車屋さん」の引用はメロディを知らなくてもなんだか泣かせる引用になっているのがさすがに巧い。