2009年9月30日水曜日

仕事は楽しいかね?2(きこ書房)

著者:デイル・ドーテン 出版社:きこ書房 発行年:2002年 評価:☆☆☆☆
 「仕事は楽しいかね」の続編。「新たな世界を求めるのに遅すぎることはない」(テニスン)などの詩が引用されつつ、人事部主導で社員を選別して、現場で教育していくという旧来の人事制度ではなく、もっとダイナミックで楽しい職場について語られる。「職場から笑い声が聞こえてこなければその職場はだめだ」というような具体的な事例も著述されるが、要はダイナミックで変化で自立性を重視する職場というのが素晴らしい職場で、それを現実化していくのにはどうすればいいのか。また上司は「神」になるのではなく、優秀な部下が快適に活動できるような環境を整えることが重要というきわめて常識的な、しかし官僚的な職場からは出てこない発想が物語で紹介される。これ、なかなか面白い。自由を100パーセントにしてさらに興奮を100パーセント上乗せすれば職場は活性化するというチャレンジ精神を鼓舞してくれる内容がいい。

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