2009年9月22日火曜日

新ナニワ金融道(Bdmfマガジン社)

著者;青木雄二プロダクション 出版社:Bdmfマガジン社 発行年:2009年
 往年の旧シリーズのような細かい線画ではないものの粗筋は21世紀バージョンとして確かに新しくなっている。第4巻ではさびれつつある商店街が舞台。主人公も帝国金融を離れて、廃業した金融機関から債権譲渡された債権回収業を中心として活動をしている。そうした商店街を舞台に「エコロジー商店街」として再活性化を図ろうとする団体と、店子を追い出して何かをたくらむ桑田とが激突する…。
 借地権のついた底地を買い占めてその後はどうするのか、店子が商売ではなく生活をするために商店街を利用しはじめた場合にはどうなるのか。そこに環境団体がからんできたらどうなるのだろうか。すべて仮説のモデル設定だが、新しいテーマがテンコモリの第4巻。けっこう中身は重厚で、旧シリーズとはまた違った味わいの債権回収の様子が楽しめる。

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