2009年9月27日日曜日

シュガーマンのマーケティング30の法則(フォレスト出版)

著者:ジョセフ・シュガーマン 出版社:フォレスト出版 発行年:2006年
評価:☆☆☆☆
 コトラーのマーケティングが正当な理論体系とすると、シュガーマンのこの本は顧客の購買意欲をそそる「心理的トリガー」を30の項目にまとめてみせた実践的なスキルの集約体系か。「ついで買い」というのはけっこうあるけれど、それは消費者の一貫性の原理として紹介される。また隣人の急死というエピソードから「適切なアピールポイント」、顧客の感じる抵抗感をいかにして克服するか、対応にいかに誠実であるべきかなどといった論点が細かく紹介されていく。どのスキルや心理的トリガーも有効でおそらく業種や業態などは問わない。また製造関係などモノ作りの現場の人間も目を通しておくと商品開発の場面でいかに新商品に「親近感」を持たせるかといった課題目標が設定しやすくなるだろう。この内容で定価1,600円はかなりのお買い得といった感じで、特に「好奇心」などでは本作りそのもので「顧客の心理トリガー」を具体的に体験することができる。

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