2007年10月15日月曜日

こころの格差社会

著者名;海原純子 発行年(西暦);2006 出版社;角川書店
 満足感覚を得られない日本でまずその原因を「環境に対するなれ」と表現する。かなり劣悪な経営状態であっても、その状態になれ、さらにかなり経済的に恵まれている状態でも勝ったという意識がしない…。近代主義でいうと物質が増加するにつれ、また権力が拡大するにつれて一種の社会的満足は上昇するがその次に自尊欲求など新たな別のレベルの「勝ち負け」に挑む滑稽さをまず展開。そうした中で高い権力を持つ人間とソウでない人間との間では、コミュニケーション不全がおきやすいということになる。
 そこで筆者が提唱しているのは自分だけの「場」の作成、あとは読者個人のそれぞれのメディテーション(深い思考)にゆだねられることになるわけだが。
 権力を握った人間がさらに上昇志向を保つその「理由」がなんとなく垣間見える「各社社会」分析論だ。

0 件のコメント: