2007年10月31日水曜日

営業のビタミン

著者名;和田裕美 発行年(西暦);2005 出版社;三笠書房
 別に自分は営業ではないのだが、それでもこの著者の本は本屋さんによく置いてある。この本を読んでみて理由が分かる気もした。とにかくバイタリティと仕事に対する「繊細さ」の組み合わせがうまい。英語もおそらく相当にできるはずと推測されるが、それよりもなによりもまず高度な理論を自分の日常に置き換えて説明してくれているので、自社商品の「強み」「弱み」といったことを勉強するのはむしろ当然のような気持ちもしてくる。「知識」「情緒」「意識」といった用語で仕事の段階や区分けをしていく手法は非常に見事。隠れた需要をいかに掘り起こしていくのかはおそらくもっときめ細かいスキルがあるはずだが、まず大まかな理論と例示でたくみにやる気と工夫を引き出す内容だ。外資系の営業部長をつとめた後、独立開業という実績も説得力の裏づけか。

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