2007年10月27日土曜日

バカはなおせる

著者名 ;久保田競 発行年(西暦);2006  出版社;アスキー
 人の人生を3つに区切った「脳によい習慣」が具体的で非常によい。35歳を過ぎてから60歳までが一つの区分として上げられており、人間の宿命として使わない機能は衰える…といったぎくっとした指摘も。この世代は意図的に脳を使わないと退化していくという主張も非常に耳が痛いが感性に加えて一種の明確な努力も当然必要なのは日々感じているので筆者の主張にはわりと同意できる。職場や家庭におけるコミュニケーションの重要性や新しいことへの積極的な兆戦、さらに生活習慣病の予防やジョギングなどの重要性、そして「記憶し、想いだし、比較する」といった一連の手順の重要性などの具体例が素人にはわかりやすい。反復演習は確かに重要だが、それをさらに細分化していくと「記憶」「連想」「比較」といった3つのプロセスになるわけだ。確かにただ単純に反復演習するだけではなく、想いだした結果を別の事象と「比較」することで知識や理論の定着度はすごく高まるような気がする。明確な努力事項を示してくれているという点で、さすがはコンピュータ関連の老舗が出すだけのことはある「脳」の本といえるだろう。

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