2007年10月13日土曜日

ラクして成果が上がる理系的仕事術

著者名 ;鎌田浩毅 発行年(西暦);2006 出版社;PHP新書
 ノウハウ本やハウツー本などは山ほどあり、私自身は結構そういうハウツーをわりとよく読むほうなのだが、実は実現不可能なハウツー本が大体8割、実現可能ではあるけれど非常に面倒なハウツーが1割と実は実際に日常生活で試すことができるハウツーは非常に少ないのが一般的。しかしこの本はひさかたぶりの大ヒット名作といえるほど優れた内容のオンパレード。斉藤孝の「会議革命、渡辺昇一氏の「知的生活の方法」、立花隆氏の「知のソフトウェア」など既存の名作を踏まえた上でデジタル製品がそろっている現在にクリエイティブな活動をするための実践例がやまほど紹介されている。書くことについては3つ、9つ、27と3のレベルで文章を構成していく方法や、資料整理の大切さやラベル化、概観化といった重要なテーマについても述べられており、今すぐにでもそうしたラベル化作業を進めたくなるほど使える知識のオンパレード。個人的には情報の収集に加えて情報の整理加工をするプロセスが重要で、整理加工することで理解がさらに深まる面もあるとはうすうす思っていたが、それを肯定してくれる優れた理系的仕事のノウハウが新書サイズでこうして出版されるというのは本当にうれしい。ひさかたぶりの実用本の名作の誕生だと思う。

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