2007年10月27日土曜日

30歳から本気で始める大人の勉強法

著者名;西山昭彦 発行年(西暦);1999 出版社;中経出版
 社会人大学院入学など、どちらかといえば学術的な方面での研究をするには役立つ本といえるかもしれない。勉強会を開くノウハウなども紹介されているが、基本的に独学と仕事の両方とさらに趣味もいろいろ展開したい…という立場からはあまり参考にはならなかった本でもある。大学に戻るとかいう発想がそもそもないので、社会人大学とか法科大学院とかいっても実はあまりピンとこない部分もあり、特に海外留学とかにはぜんぜん興味がない。観光にいくのならともかくアメリカまでわざわざ勉強しにいく…というのはちょっと辛い。ただ統計学や経済学を重視するという筆者の主張には賛成。統計学的なものの見方ができないとどうしても感情に左右されてしまい冷静な判断ができなくなる可能性がある。経理、労務、販売管理といった面を重視するのも実務的には非常に有用な分野なので賛成だ。特に労務関係はこれから多様な働き方がでてくるので遵法精神と両立するという視点からも重要なポイントとなるのだろう。目標を設置して段階的に進化していくことが筆者の主張だとすれば、「30歳」でなくても「20歳」でも「40歳」でも「50歳」でもいいような気がする。タイトルがちょっと読者を「限定」しすぎた面はあるかもしれない。

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