2007年10月4日木曜日

ダ・ヴィンチ・コードの「真実」

著者名 ;ダン・バーンスタイン 発行年(西暦);2006 出版社;竹書房
 「本格的解説版」とうたっているだけあって、おそらく西洋史などの専門家ではないのかもしれないが著者のダン・バーンスタインが、端正に学説を整理してくれる。そしてある意味好奇心を誘うテーマほど慎重な学者の立場の学説も紹介しているのには好感が持てる。パリ、ロンドンの地図やガリラヤ湖湖畔の地図や地中海沿岸の地図、さらに章立てはダン・ブラウンのインタビューに始まり、第1章「秘密結社」(シオン修道会、オプス・デイなど)、第2章レオナルド・ダヴィンチとその秘密 第3章失われた福音書(ナグ・ハマディ文書やグノーシス主義など)、第4章初期キリスト教、第5章マグダラのマリア、第6章聖杯と「聖なる女性」、さらにダビンチコードの人名録もついて価格は648円。ニケーア公会議やコンスタンティヌス帝など世界史の知識の整理にも役立つのではないかと思う。

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