2007年10月8日月曜日

連想活用術

著者名;海保博之 発行年(西暦);1999 出版社;中央公論新社
 「連想」のもつ洞察機能・癒しの機能・活性化機能・創造機能のうち、特に活性化機能と創造機能の著述に非常に興味をひかれる。知識のネットワークを構築するのには実際のLANと同様にノードとノードにリンクをはって命題ネットワークのようなものを構築すればよいとされる。それをさらに視覚的に表現したものがネットワーク表現だがこのネットワークを活性化させること=知識をすぐ使える状態にしておくことに連想が役に立つという趣旨だ。全体を意識した学習や深い意味づけ、実際に知識を外に出してみる、といった方法が有用と著者は指摘するのだがこの「視覚化」というのは「図」にすることではないかと思う。さらに創造性を発揮していくためには自発的に新たな知識と知識のリンクをはっていく…という作業になるわけだが現在のインターネットの発達と平行して考えてみると著者の指摘はすぐさまいろいろな日常生活に応用可能ではないかと思う。新書タイプだがそれほど易しい内容ではなくかなり難しい用語も記述されているのだが、それでもかなり「使える」新書であると思う。

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