2007年11月15日木曜日

疑う力の習慣術

著者名;和田秀樹 発行年(西暦);2004  出版社;PHP研究所
試行錯誤力とあえて試行錯誤する能力について言及した前著に続いて、「疑う力」を解く新書版である。もともと情報化社会とはいっても信頼性と有用性が乏しいデジタル情報が現在日本中をかけめぐる。結局のところ一種の情報自体はインターネットで大量に入手することができるようになったが、それを取捨選択していく能力をみにつけなければならない。そこで「疑う力」である。
 現在のところ巨大マスメディアはまだその影響力を維持はしている。しかし読売ジャイアンツのオーナーにほとんど真正面から喧嘩を売っているライブドアのように新興情報勢力はその勢いを増している。デフレ不況ということもあり、新聞を購読しない家庭も増加してきたが、なに、新聞報道よりも2チャンネルのほうが大量の情報を入手できる可能性だってあるのだ。
 常識のその横・ちょっとしたずれを狙えという指示は的確だと思う。あまりに世間の常識にさからっていても世間がついていけない。1960年代、70年代の左翼世代がやってきた大きなミステイクの轍をふんではいけない。
  
 「思い込み」を排除するといったときにどうしても自尊心が邪魔をするときなどに読むのにはいいのかも。いわゆる偏見というものがどこからでてくるのか、といえば自分自身を疑えない場合に偏見は発生するわけで…。

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