2007年11月25日日曜日

ドキュメント「超」サラリーマン

著者名 ;読売新聞経済部 発行年(西暦);;2001 出版社;中央公論新社
 「マーケットバリュー」という言葉が独り歩きをしていた時代のルポといえるのかもしれない。現在はややそうした市場競争への思い込みがだいぶ沈静化しているようにもみえる。また創造性など重視しているとして紹介された企業の中にはその後、統廃合されてしまった例もあり、なかなか「予測」と「実際」が一致するのは難しいようだ。どうしてもマスコミは、「断言」しなければ報道に迫真性がでてこないという宿命をせおおているだけに本当かどうかわからないことでも「だ」「である」で断定しなくてはならない。そこで、本当かどうかわからなくても断言的に著述しなければならないわけだが、現実はまた違った論理で動くわけでそうすると数年たってみると「予想と異なる」世界が広がる。ま、それに不況だとどうしても悲観的にもなるしな…。ただ予想されていたほどには日本企業には市場競争はねづいていないが、それもまた当然かもしれない。生物学的には競争社会こそが人工的で実際の生物はそれぞれがぶつかりあうことがないようにという配慮で住み分けをするという考え方もある。サラリーマンは人生の中で数十年を占めるにすぎない一つの生き方ではあるし、他人がどうあれ自分のまず向かい合っていることについて何かと小さな対策を講じていくほうが重要なのかもしれない。いや、難しいものだ、人生は。

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