2007年11月21日水曜日

大往生

著者名;永六輔 発行年(西暦);1994 出版社;岩波書店
 「人生ね、あてにしちゃいけません。あてになんぞするからガッカリしたり、悩んだりするんです。あてにしちゃいけません。あてにしなきゃ、こんだもんだ、で済むじゃありませんか」「「死に方ってのは生き方です」「生まれてきたように死んでいきたい」…というような死に方をめぐる箴言や評論。最近、病気とか死ぬ人とか周囲で多いし、結局死んでしまうとあの世には多分思い出ぐらいしかもっていけない。で、どうしても虚無的になりがちなのだが、この本では「老い」とか「病気」とかも独特のユーモアできりさばく。そうしたあたりが多くの人たちの共感をよんだのだろう。
 身一つであの世にいくとおもえば…とはいえ、案外、生きる術がなくても死ぬこともできずに苦しく生き延びることができるか、といえば自分はまだそこまで達観していない。だからこそセコセコ働いていたりするのだが…。

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