2007年11月21日水曜日

人脈を広げる55の鉄則

著者名;下村澄  発行年(西暦);1988 出版社;PHP研究所
 「人脈」というのはどうも多ければ多いほどいいというものではないらしい。友人が多い人というのもそれはそれで結構だが、少なくても密度が濃い人間関係であれば十分。別にコンパをするわけではないのだがら、それほど「数」にこだわる必要はないだろう。ただし仕事で初対面の人にはなるべく「固有名詞」で話しかけて、印象付けるとか、中元やお歳暮のような形式的なプレゼントではない贈り物をするとか、仕事では「後から聴いてくる布石をうつ」(囲碁のような)などアイデアとして仕事を進めやすくする方法という意味では役に立つ。「妙手をうったから勝つのではない。悪手を打ってまけるのである」(藤沢秀行)という言葉の引用が印象的。さらに御礼やお詫びなどはやはりなるべく早くするといった一種の「社会常識」について確認する。やはり御礼を言わない人というのもこの世には厳然と存在しているし、その一方でちゃんと御礼をいう人も多数いる。こうしたスピードでなんらかの意思表示をすることは大事だということは再確認。

 この手の本はおそらくもう大人になったら、誰も注意はしてくれないという厳しい現実があるため、簡単なことでも自分でチェックすることが重要だということを示しているようだ。ある意味、注意されているうちがまだ幸せなのかもしれない。

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