2007年11月20日火曜日

始皇帝暗殺

著者名 ;皇なつき 発行年(西暦);1998 出版社;角川書店
 秦の始皇帝といえばなんでもかんでも規格化・統一化をしたがった人物であり、その出自は超の国にあるといわれている。超・燕・秦の三つの国を舞台にちょうど韓の国を征服した直後の始皇帝をめぐる愛人と殺人者と皇帝の物語。つまらなくはないが、はたして当時の中国でこんな近代的な考え方をどれだけの人がしていたのかは疑問。もちろん暗殺者は失敗するのは誰でも知っているわけだが、ヒトラーと同じくこうした絶対権力者の暗殺物語というのは考えるのには面白い。
 あまりに価値観や言語が多様すぎても、混乱が生じるし、急速な規格化も混乱をまねく。環境の変化に対応できない時代の雰囲気みたいなものは感じたりもするが、商品というものがさほどない時代。「名声」とか「壮士」とかいった言葉に生きがいを感じた人間も確かに存在したのだろう。う~ん、でもやっぱ、わからん…。

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