2007年11月18日日曜日

失敗に効く本

著者名;和田秀樹  発行年(西暦);2005 出版社;創己塾出版
 「失敗学」と認知心理学を合体させた本でしかも著者解説のDVDもついて1260円。わりとお買い得といった感じではないだろうか。「複数のシナリオ」を描く、などの具体的な実践的スキルが紹介されている。一番いいのは「悲観的に準備して楽観的に実施する」というのが私の本音なのだが、この本では「うまくいったとき」「普通」「最悪のとき」の3つのパターンにわけてシナリオメイクしたほうがいいとする。確かにこの方法はいいかもしれない。キャリアアップのためにいろいろ試行錯誤しているわけだが、どちらかというと失敗することによって反省していろいろノウハウを見つけ出すという作業は心理的には負担だが確かに実りが多い部分もある。試験などでいえば、不合格のときのシナリオ、と合格のときのシナリオぐらいしか思いつかないが、それ以外にもそもそも受験を断念するシナリオなどもあるわけでいろいろなプランニングを同時に多数並列できるかできないかがポイントだと思う。
 「行動は目的本位」というのも結構重要で難しく考えて何もしないでいるよりかは、まずとりあえず目の前のことをどんどん片付けていく、というのは日常生活でも結構重要なことだと思う。気が重くても哀しくてもご飯食べたりお風呂に入ったりといった生活面についてはどうしたってやらざるをえないわけだし、生活しているうちになんとかなることも結構多い。実践的なノウハウをDVD付で販売というところで結構お勧めの本になるかも。

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