2007年11月17日土曜日

頭のいい情報活用術

著者名;宮崎正弘 発行年(西暦);1999 出版社;三笠書房
 インターネットなどについての言及はあるが、やはりデジタル機器による情報整理についてはやや手薄。その代わり新聞の切り抜きや社説の読み方などには独特の評論を示す。一見、不要に見えるさまざまな情報を交錯させることによって新たな事実や見解がうまれてくるという主張には賛成。したがって雑然とした知識をいかに体系化して自分自身にとりこんでいくのかといったところまで評論が欲しかった。やはり情報を整理して活用することだけでビジネスもしくは営利事業になる時代なのだから、一つの作家に集中して経済評論を読んだりといった特化型の情報収集と濫読して自分に適合するものを取り込んでいく方法と2種類あると考えるべきなのだろう。
 自分自身にとってのオピニオンリーダーを確立するとともに、本当に大事な知識や技術にはどうしてもお金がかかるものなのだから、そこにケチってはならないなどということも感じる。やはり優れた本であればそれなりに高いし、高い技術を習得するにはそれなりに時間とお金と体力を犠牲にする。情報活用というよりも情報の仕入れについて深く考えるところのある本だった。

0 件のコメント: