2007年11月17日土曜日

歴史のバルコニー

著者名;加瀬俊一  発行年(西暦);1993  出版社;文藝春秋
 主にナポレオン1世、ナポレオン3世による第2帝政、イタリアムッソリーニ、さらに英国エドワード8世とシンプソン夫人との愛など時代的には近世で、いわゆる英雄と恋愛関係、それに政治状況をからめるという手法の歴史本だが非常によみにくくて辛かった。エピソードとして的がしぼれていないので、ナポレオンの妹ポーリーヌの話が主人公なのかあるいはナポレオンの家族全体がテーマなのかも不明。ナポレオン3世を扱うにはもっと事実のバランスをうまく配合していかないと、ちょっと読み物というよりは感想文みたいな本だ…というのが率直な印象。で、特段に新しい歴史的解釈そのほかはなにもないひょうにも思える。

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