2007年11月16日金曜日

30歳からの10倍差がつく勉強法

著者名 ;和田秀樹 発行年(西暦);2005 出版社;PHP研究所
 いわゆる大人の勉強法の最新バージョンという感じだが、海馬に何度も繰り返し情報を送り込むことなど、これまでの著書の集大成とバージョンアップといった内容になる。「結果」の前に「方法」「手段」というのをある程度確かに考慮すべきだと思うし、これだけ情報が多数出回る社会になると、「○○がいい」「××が悪い」といった怪情報を含めてかなりのボリュームの試験対策情報などがネットにあふれる。で、これまでのところ、結局は自分で見て確かめないとなんともいえないし、確実な情報というのはやはりそれなりのところからしか入手できないといったところ。デマもあれば本当に有用な情報もあるのだが、それは自分が書店などで内容をみればある程度検討がつくようになるし、専門学校情報なども「大手だから安心」ということもなく、かといって「カリスマ講師」の授業を聞くだけではやっぱりダメで自分自身で悩んで考えた結果のほうがやはり将来性があるように思う。カリスマ講師の話は結局、1時間~3時間をきわめて効率的に過ごすことはできるが、その内容はやはり自分の頭が理解できる範囲が限度。「限度」がわかっていれば、活用するべき「範囲」も限定されてくる。ある程度法律をやっていないと優秀な法律のすばらしい授業を聞いてもどこがいいのかわからないのと同様に、ある程度悩んで「ドツボ」にはまった段階で、曇りが開けるようなコメントを連発してくれる授業が良い授業といえるのだろう。だからまあ、やはり自分の努力…ということに尽きるような気がする。で、この本の内容もある程度自分自身であーでもない、こーでもないと試行錯誤してきた場合にはさらにステップアップできる要素もでてくるように思うが、まずはいろいろ試してみて、それからこの書籍の内容を実践してみるのも悪くはない。資格ブームは景気の回復とともにおそらくさらに衰退すると思われるが、自分自身で何をすべきか、がはっきりつかめる場合には、周囲の「人気」「不人気」に左右されることなく、自分のめざす目標は次々と立案できようになっていくだろう。問題発見とか課題設定というのも、多分、現実の中でいろいろ悩まないと結局はだめなんだろうと思う。

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