2007年11月17日土曜日

日経新聞の徹底活用術

著者名;宮崎正弘 発行年(西暦);1996 出版社;三笠書房
 わりと昔からデータ重視の新聞社というイメージが強い日本経済新聞ではあるが、このインターネットの時代にあってもその優位性はゆるがない。イデオロギッシュな論調はむしろ各種掲示板のほうが「民意」を反映しているともいえるし、最初からどういうことをいう人なのか予測がつく人のコメントやインタビュー記事を読むよりもある程度事実や数値を示してもらったほうが、意思決定には役に立つ。とはいえ日本経済新聞の徹底活用というわりにはまだ活用し切れていないような印象も受ける。データだけなら各種ポータルサイトでグラフまで引用することができるわけだし、もし「読み方」というものがあるならば自分自身の「分類」もしくは「目的意識」に沿う内容を拾い出して体系付けるということに他ならないのではないか。毎日新聞だけ読んでいても知識は絶対に増加しない。情報と知識は異なるものだし、人間は自分自身のテンプレートを拡充してくれる情報もしくはテンプレートの更新をしてくれる情報こそが真に貴重な情報といえるわけだから。
 そうした意味ではこういう本も、もうそろそろ別の切り口が必要になってくるのかもしれない。特に自分自身のテンプレートに影響がある内容ではなかったしなあ…。

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