2007年11月17日土曜日

エッセンス簿記会計

著者名 ;新田忠誓 発行年(西暦);2004 出版社;森山書店
 現在の簿記というものは非常に扱いが難しいとは思うが、まずは独特の目次を組んで、その困難さに挑戦しようとしている。重要用語なども最初の方に置かれているが、なにをもって選別したのかその基準は不明。ただし用語説明といったコラムがこれから掲載される入門書が増えることはいいことであろうとは思う。会社の設立活動などから始まり、それから販売活動や資金の支払いなどといった企業活動から仕訳処理を説明していくわけだが、一種のケーススタディ的な学習効果をねらったのかもしれない。ただしあまりにも独特すぎて勘定科目も実務指針とは異なるものがあえて使用されており、入門書にあるべき「一般性」がやや掛けている印象も受ける。
 ちなみに参考になったのは重要用語の取立の説明。
「小切手や手形の代金などを徴収すること」とあるだがしかし、その対極にあるべき「取り付け」の説明がないというのがいかにも不可思議…。

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