著者名;コリン・ウィルソン 発行年(西暦);2000 出版社;学習研究社
日本では立花隆氏の読書日記が文藝春秋から発行され、ちょっとした売れ行きになった。本だけを収納したネコビルを建築してしまうという読書家にとっては夢のような世界がそこには展開されていたが、コリン・ウィルソンもまた英国にやや広めの邸宅を購入し、さらに本を収納するために倉庫を建築しているという。
そうしたコリン・ウィルソンの読書遍歴といくつかの作品についての書評が中心となる本で、上巻ではいかのような本が取り上げられている。
トムソーヤー、シャーロック・ホームズ、ファウスト、プラトン、エリオット。ジョイス、アーネスト・ヘミングウェイ、デイビッド・リンゼイ。個人的には「ファウスト」についてのくだりが面白い。グレートフェンは男性の永遠の女性の象徴であり、さらにその後、トロイアのヘレーネと恋に落ちるわけだが終始一貫してセックスと恋愛がいかにむなしいかをファウストは身をもって示している。「お楽しみがすんだら、何が残りますかね」というメフィストフェレスの言葉の解釈がまたユニークだ。
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