2007年11月15日木曜日

質問力

著者名;斉藤孝  発行年(西暦);2003 出版社;筑摩書房
段取りの重要性は日常生活でもよくいわれるところだが、この「段取り」という言葉を斉藤孝流に解釈したのがこのテキストである。著名な小説などをふんだんに引用して、この段取りという概念を「技」として確立させようとしている。もともとこの概念は斉藤孝氏の生きる力のひとつとして「質問力」とともに並べられていたものだが、やはりあらためてこういう形式で著作物として具体例を提出されると、読者としては多くの部分に納得する。しかしもちろんのことこうした本はただ読んでいるだけではだめで、実践に移す努力をしなければならない。
 続けるコツというのは、段取りを遂行している間は余計なエネルギーを使わないこと、という指摘などもある。もちろんホームページの最大のコツは持続させること。そして、この無料のページを使わせていただいて、情報の発信基地として何に気をつければよいのか、悪いのかを具体的に検証していくことで、自分の技として、この情報化社会を生き抜く力がもらえる。この本は多分何度もこれから読み直すことがあるだろう。「復習」こそがおそらく社会人の忘れている習慣なのだが、学生生活を思い出しても、こうした制度的な技というのは、長所は取り入れていくべきだと思う。
 体育会系・文科系を問わず、「技」を確立していくプロセスには大きな差異はない。ただし経験値を高める必要性はあるから、そうした部分を含めての「段取り力」ということになるのだろう。お勧めの一冊である。また新刊本も筑摩書房から発行された。

 具体的かつ本質的な質問、というのは非常に難しい。特にだれかが技能の向上について語るとき、その内容をイメージとして確実に受け取るのは大変なことは大変なのだが、適格な質問によってより深いエピソードなどを自分にひきよせることができる。こうした技術について語られているのだが、一種の武芸に近いものがあるような気もする。

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