2007年10月1日月曜日

書斎の造りかた

著者名 ;林 望  発行年(西暦);2000 出版社;光文社
 日本には時間投資という考え方が少なすぎるという視点と、2年でも3年でも少しづつ自分に投資しながら、ある程度のめどがたった時点でジャンプ(飛躍)するという視点が気に入る。もちろんその土台としての書斎ということになるのだが、所蔵書籍が1万冊を超えてそのためにマンション購入とかになるとちょっとついていけない世界になる。プロのエッセイストもしくは学者と民間人との違いは書斎とはいっても、そこまで書籍が所蔵できないのが民間人の辛さ…。ただプロとして生きていくには1万時間の時間投資が必要になるとか、文章は削りに削って品格を醸し出す、「一番いい投資は自己投資」でお金は良く考えてからおもいきって使う、何事も基礎が大事、そして書斎のOA危機にはおもいきり投資、といった個別のアドバイスはかなり有用。人生を書斎などを通じて2重3重に生きていくという発想は、ビジネスにも通じる奥深いアドバイスではないかと思う。さらにノートやメモはまめにとり、クリップボードなどでアイデアを展開、新聞などはコピーしてファイリングし、メジャーな印刷物よりもマイナーな印刷物のほうを重視して記録・保存しておくなどといった細かなアドバイスがかなり有用。

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