2007年10月6日土曜日

権威主義の正体

著者名 ;岡本浩一  発行年(西暦);2005 出版社;PHP新書
 認知科学の方式で「権威主義」を分析しているが、これが非常に面白い。形式主義や自己自賛など権威主義が陥りやすい現象を箇条書きで説明してくれるのもわかりやすくてよい。「謝りが正しにくくなる」などといった会社の風土や時には国全体の風土などへの警鐘にもなる本といえるだろうか。権威主義というのは別に国家だけの問題ではなく組合組織やすべての政党組織など、枠組みにしばられない集団組織には、共通する問題点ではないかと思う。特に昨今権威主義的な言論が非常に増えてきた印象があるので、もっと多くの方に読んで欲しい新書だと思う。

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