2007年11月1日木曜日

進化しすぎた脳  

著者名;池谷裕二 発行年(西暦);2004 出版社;朝日出版社
 アメリカ留学中の30代の科学者による脳研究の紹介。ニューヨーク在住の高校生8人との対話と通じて脳についての講演4回分を収録。身体が脳に与える影響、言葉が脳に与えている影響(抽象概念は言葉が作ったとする仮設)、見るとは物事をゆがめる行為であるとする説、記憶による物事の汎化など柔軟性にとんだ脳の働きをぎっしり紹介。βアルチノイドなどアルツハイマーなどの病気についても説明されており、非常に知的刺激を受けると同時に進化の枠をこえて長生きをするようになった人間の逆進化についても考えさせられる。名著といってもいいのかもしれない。

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