2007年11月15日木曜日

最強の勉強法~究極の鉄則編~

著者名;吉田たかよし 発行年(西暦);2003 出版社;PHP研究所  
勉強方法について語る書籍は多い。その中で自分にとって適合するスキルをいかにとりいれるかが、ポイントではある。著者は東京大学卒業後、NHK勤務をへて現在、医者‥ということだが、こうした試行錯誤がだれにも許容されているわけでもないので、なるべく人生の大事については勉強方法以前に、「よく考えること」「継続すること」の重要性についても考える材料にはなる。
 最近の勉強方法の傾向としては、認知科学や大脳生理学の根拠をもとにしたものが多い。この本もそうであるが①血糖値の低下の防止②声を出すことで前頭前野が刺激される③目を閉じれば脳波がα派に変わる④セロトニンの不足の防止⑤図表やグラフの指差し確認⑥映像化しながら記憶する⑦疑問に感じた項目を徹底的に掘り下げる⑧勉強の半分以上は専門用語の理解に費やす‥
 個人的にいろいろな資格試験の合格秘訣は「専門用語をいかに立体的に理解できるか」ということではないか‥と現在推論をしているので、その点では吉田たかよし氏のいわんとするところがわからないではないが、「要領のよさ」だけではなんともならない部分もあり‥。勉強方法としては、共感はしたものの何かあらためて新しい知識やスキルが身につくというわけでもない。
 ただしイチロー式勉強法として説明が「ボール」のところには手を出さない勉強というのは確かに使えるかもしれない。情報の選球眼というのは確かに重要だし。要は勉強というのは情報のインプット・加工・アウトプットの3段階と考えれば野球に良く似ている。

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