2007年12月8日土曜日

脳内麻薬と頭の健康  

著者名;大木幸介 発行年(西暦);1988 出版社;講談社ブルーバックス
 アミノ酸などの説明でやや化学式がでてくるがそれ以外はかなり平易に著述されている。1970年代に人間の脳の中に麻薬のレセプターが発見され、ということは麻薬に類するホルモンが分泌されているはずだ‥というところから始まった話。現在はエンドルフィンというホルモンについては、ある程度知られるようになってきている。こうしたホルモンの分泌や脳の働きについてはこの10年間で本当に研究が進んだし、医薬品の性能も相当に上がった。人間の感じる「快感」(報酬)についてもA10とよばれる無髄神経の存在が確認され、こうした報酬系統と刺激系統の関係についても相当に研究が進んでいる。つまりは専門家のみならず一般人でも研究成果を利用して日常生活にいい部分はとりこめるようになったということでもある。
 どうしても情報の伝達と人間を考えた場合、その媒介物としてのホルモンや神経回路の電気などについて考慮せざるをえない。ホルモンの分泌は感情に影響されるし、感情がホルモンから影響を受ける場合もある。うまくそうした感情系統のバイアスに負けないようにするのが適切な意思決定をする場合には重要になるのだろう。この感情を左右する部位は「扁桃核」というが、多少気分が害されたときにはこの扁桃核のイメージをもつと落ち着くことができるのかもしれない。
 

0 件のコメント: