2007年12月27日木曜日

ビンボー脱出のルール

著者名;和田秀樹 発行年(西暦);2004 出版社;扶桑社
 精神科医和田秀樹氏のビジネス書籍だ。これまでの日本のビジネス本というのはどちらかといえば「キレイゴト」というのが多かった。実現不可能な禁欲的な生活・倫理的な生活、しかもそこで説かれる「倫理」とは儒教的でもあり、キリスト教的でもある不可思議な倫理体系が多かったように思う。そこへ認知科学の成果をたずさえて和田氏のビジネス本が現在売れているのは、実現可能な目標を適切に与えてくれる点にあるだろう。「起業」とはいっても実際には会社の「給料」が基礎体力になるといった現実的な話は読者の生活の中に応用が可能な部分である。労働基準法そのほかの戦い方も含めて総合的な見地から「びんぼー」脱出のスキルをとく。ただしタイトルが「いかにも」という感じなので、レジにもっていくのには多少の勇気がいるのかもしれない。

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