2007年12月26日水曜日

カモネギ白書

著者名;山崎一夫 西原理恵子 発行年(西暦); 2001  出版社;角川書店
 もともとは1998年に竹書房から単行本で出版されていたものが文庫本として再デビュー。いや、この二人の本は欠かさず読み、それがもとで個人的にはマアジャンの面白さに一時期はまり込んだことがある。確率論重視のオーソドックスな賭博論は山崎氏のポリシーでもあるがその冷静沈着さもまたプロの必須の条件なのかもしれない。「裏技は最新のものでなければ意味がない」という「積み込み」などのいかさまを批判するくだりはなるほどと思う。誰もがやる方法論でしかも奇抜なものは意味は確かにないのだがそれでも繰り返し試行するというのは、ややお金をドブに捨ているのに似ている。「人に好かれているとかどうとか自分のポジションとかを気にしない人」というのが山ちゃんということになるらしい‥。生きることに絶望している人にはこうしたたくましいマージャン必勝論はけっこういいのかも。とにかく魅力的なおじさん・おばはんコンビの本。

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