2007年12月26日水曜日

ローマ人への20の質問

著者名;塩野七生 発行年(西暦);2000 出版社;文藝春秋
 ローマの歴史については「学者の立場ではない」といいながらも多くの日本人にローマ文化を紹介している偉大な作家。塩野氏による「裏庭から入る」ローマの紹介だ。ローマの滅亡の原因や奴隷制度、また植民地政策からギリシアとのかかわりまで新書サイズで縦横無断に歴史や文化を紹介してくれている。ビジネスパーソンに塩野氏の著作のファンが多いときくが、かしこまった歴史本よりもずっと面白く、新興宗教めいたビジネス本よりも現実の生活やニュースの分析にはより客観的で深い洞察ができるようになること間違いない。
 ヨーロッパの学校ではローマ史を一般教養として学習する学校が多いようだが、ローマの流れをたどることで現代日本のあり方もかえりみることができる。とにかく面白い一冊。

0 件のコメント: