2007年12月27日木曜日

取ったら稼げる資格のバイブル

著者名;吉本聡太郎 発行年(西暦);2001 出版社;成美堂出版
いろいろとノウハウめいたことが書いてあるが、やはり著者自身が大型資格を取得していないのであまり説得力がない。ただし資格の効用について書かれた箇所が非常に有用ではある。資格には自己チェックと自分発見が前提になるというところだ。自分自身の適性を認識するのにはやはり資格は有用だ。日商簿記3級に合格するのに2回も3回も受験しなければならないとしたら、それはやはり簿記会計に適性がないのだろう。自分自身の適性を見極めたうえで資格を取得し、合格後にさらに充実した仕事や人生を入手するという一連のプロセスでとらえた場合には確かに資格取得や勉強は無意味ではない。またキャリアアップという言葉についてもいろいろ考えたが、それは汎用性を高めるというメリットとリンクしているようだ。ある一つの企業にのみ通じるスキルを獲得することはキャリアアップとはいえないだろう。やはり現在勤めている企業が倒産した場合に、自分自身の市場価値を汎用性あるものにしておくのは重要なことである。そのあたりコンピュータ関連資格として基本情報技術者などを取得しておくといちいち自分自身のスキルについて説明する必要性がなくなる。「何ができるか」を実証するときに余計なこまごましたスキルの説明をするよりも資格を提示したほうが時間の節約となり、その上で自分自身の人間性などをアピールすればよいのである。これから種々の不確実性の高い時代になるわけだが、一度取得した資格はいわば一生ものでもある。資格取得の一つの方法としてタテに伸びる資格とヨコに伸ばす資格取得といったスキルの組み合わせの紹介もまた有用だろう。

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