2007年12月27日木曜日

会議革命

著者名;斉藤孝  発行年(西暦);2002 出版社;PHP研究所
斉藤孝氏が提唱するマッピングという手法を通じて会議の編成を提唱した本。日本の会議は確かに無駄が多く、どうにも手をつけられないところがあるが、世の中には、会議出席だけで食べていける人々も存在するのでこの本が利用されるようになるのには、相当な時間が必要となるだろう。日本的会議の意味するところは責任の所在を不明確にするところにある。したがってマッピングなどというように責任が明確化されるのは、日本の企業はあまり望ましく思わないという構造がある。能力主義とはいっても、実は日本企業の文化がさして変化がないところに「能力主義」が持ち込まれているのであって、これをマッピングで活性化するのには、やはり無理がある。
 日本の伝統というのは曖昧な集団主義に特徴がある。誰もが無駄とはわかりつつも、お呼びがかかれば終日会議にでていなければならない構造‥というのはおそらくあと10年後にも変化はみられないだろう。

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