2007年12月24日月曜日

前代未聞のイングランド

著者名;ジェレミー・パクスマン 発行年(西暦);2000 出版社;筑摩書房
よくある「イングランド紹介本」だが著者はイングランド人そのもの。自虐思考でイングランドの歴史と現在を概観する。ケルト民族以来からのスコットランド、ウェールズ、アイルランドといった「隣国」との関係も辛らつに描写している。英国国教会はもちろんプロテスタントに属するが戒律等にはさほど厳しくは無く、それがイングランド気質を作り上げる一つとなったという分析はもしかすると巷では有名な話なのかもしれないが個人的には興味深かった。ナショナル・トラストなど「英国」を有名たらしめている事柄をコンパクトにまとめてくれている。装丁は緑を基本としたおしゃれな本。定価が2600円とやや高いのだが、アングロ・サクソン文化の「一端」についてイメージが湧く本としてお勧め。

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