2007年12月25日火曜日

人びとのかたち

著者名;塩野七生 発行年(西暦);2000 出版社;新潮社
 雑誌「フォーサイト」に連載されていた映画を題材にした人間論。いきなりエヴァ・ガードナーというハリウッド歴代の中でも屈指の美女がテーマとなる。「月の輝く夜に」、グレタ・ガルボ、「プラトーン」、「地獄の黙示録」、ゲーリー・クーパー、「恋人たちの予感」、「摩天楼」、「今を生きる」、「アメリカン・ジゴロ」などが取り上げられている。個人的には実はこの本で取り上げられている映画のほとんど全部を見ており、さらに内容が楽しめた。文庫本ではあるが貴重な俳優のスチール写真や巻末には映画の索引などもついており、かなり丁寧なつくりの本。映画論としてもエッセイとしても、またハリウッド映画の歴史本としても楽しめる内容。

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