2007年12月24日月曜日

永遠のローマ  

著者名;弓削 達  発行年(西暦);1994 出版社;講談社
 歴史に学ぶ‥という姿勢で本を読むとたいてい挫折するものだが、歴史を楽しむという立場からだと旅行をしていてもテレビをみていてもすごく楽しい。この本はどちらかといえば「歴史を楽しむ」という姿勢でかかれたものだといえる。タイトルこそ「永遠」となっているが、約400ページにわたる本書の内容のほとんどは西暦410年、つまり西ゴート族がローマに入場し、西ローマ帝国が滅亡した背後関係にさかれている。「永遠」といいつつやはりはかなく散っていった巨大帝国の文化・歴史・風俗を丹念に拾い集めたノートブックという捕らえ方もできるかもしれない。巻末には詳細な索引がふされており、一読した後、興味のあるところをさらに検索もできる。個人的にはブリタニア、現在の大英帝国とローマとの確執の著述が最高に面白かった。購入して損は無い本。もともとは大学の一般教養の授業のテキストにも指定されていたようだ。

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