2007年12月8日土曜日

脳の進化学

著者名;田中富久子 発行年(西暦);2004 出版社;中公新書ラクレ
 主に歴史的にはミトコンドリアイブの話など5億年以上も前からの話とあんり、ホヤの神経管から現在の人間の脳にいたるまで進化の話を通じて古脳、新脳の区分につなげていく。そして新脳が古脳によって生命維持がなされたうえでアセチルコリンなどのホルモンによって微妙に影響を受けているという仮説を提出する。さらに一般知識として男女の性差についての脳科学からの見地と、攻撃性を増加させるドーパミンや減少させるセロトニンなどの脳内化学物質についても説明する。どうも性差については脳自体にはそれほど大きな相違があるわけではなく、やはり後天的に社会的因子が影響を与えることが多いと筆者は感じているようだ。実際に女性が数学が弱いということはどの実験データも証明されておらず、一種の思い込みよることが多いのだろう。さて、この本で何かが有用になるといった性格の内容ではなく、少なくともⅡ尾錠生活の思い込みを排除するのには役立つ程度で、読んだ後に頭がよくなるとかならないとかいう類のものではない。自然科学系統の内容であればやむをえないことだし、ノウハウ関係の本であればおそらく2割程度でも役に立てばむしろ良書ということになるのだろう。

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