2007年12月17日月曜日

IT経済入門

著者名;篠崎影彦 発行年(西暦);2000 出版社;日本経済新聞社
 情報という観点から、経済学のツールを駆使して現代市場を分析したもの。市場を一つのシステムとしてとらえて、情報の不完全性や独占などについては厳しい法治規制が必要とも説いているように思える。
 ホワイトカラーのこれからの生き方はかなりの部分が情報技術で代替されるとともに、教育市場と労働市場の連携が必要であり、地域社会と個人、そして生涯教育の重要性を説く。ホワイトカラーといえばこれまで情報生産や情報仲介が中心業務だったが、そうした企業内部の取引コストはよほどの会社でないかぎり電子メールで代替されているのだからホワイトカラー不要論がでてくるのも当然かもしれない。だがそこで継続して学習する姿勢をみせておかないと世代間の競争はより激しくなり、中高年がどんどん負けるかあるいは勝つかといった殺伐とした社会を迎える可能性も否定はできない。もちろんそうした殺伐さを処理するシステムとして「伝統」「物語」といったものがあるのかもしれないが、これは現在ではもっと寒々しい都市伝説がその役割をはたしているのかもしれない。

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