著者名;塩野七生 発行年(西暦);2004 出版社;新潮社
イタリアに魅せられた小説家塩野氏がデビューしたころのエッセイを再編集したもの。とにかく面白い上に、イタリアという「国」を愛する気持ちが読者に伝わってくる。13世紀に始まったパスタの歴史、イタリア統一戦争、シチリアで南イタリアが犠牲となり、その結果フランス政権下でマフィア組織が発達した理由などなど。マフィアについてはパットン将軍の第二次世界大戦中の秘話も紹介されており非常に興味深い。連合軍のシチリア上陸についてだがおそらくそれはパットン将軍の成功の一つの要因ではあると思う。
クリスティーズという競売の話も面白かった。遺産をめぐる話なのだが確かに美術品が集中してでてくるのは、美術品を多数持つであろう金持ちの葬式が仕入の場になるに違いない。
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