2007年12月9日日曜日

ヘンな世界史

著者名;鈴木豊 発行年(西暦);1985 出版社;KKベストセラーズ
 主に瑣末な歴史のエピソードを手軽な文庫本にまとめたもの。腰をすえて読む感じの本ではなく暇つぶしにブラウジングとして読む娯楽歴史本といったところか。でもこの手の書籍は多数出版されており、そのどれもが確かに面白い。宝くじや自動販売機ですらローマ帝国にさかのぼることもできる。ギリシア人の科学者ヘロンによれば、エジプトの神官が考案してアレクサンドリアの科学者が作成したものに「自動聖水装置」というものがあるようだ。賽銭箱に硬貨を入れると、その重さで水がでてきて必要な聖水が手に入るというもの。また祭壇などでも自動ドアの原型のようなものも考案されたらしい。サイフォンや空気の膨張などを利用した発明が多かったようだがオルガンなどもすでに思案されていたようだ。こうした瑣末なエピソードが過去の人間の実態のようなものをかえって生き生き伝えてくれたりする。案外今の自分たちとさほど変わらない暮らしをしていたという実感も含めて振り返ることができる。いずれこの今の時代の人間も全員死ぬわけだがはたして後の歴史にはいかなるエピソードが残されるのだろうか。
 自分が今どこにいて何をしているのか‥といった一種の「あたり」をつけるのに、現在の科学やニュースではホリゾンタルな位置づけを知ることはできる。過去を振り返ることでこれまでの流れの中での自分の位置づけを知ることもできる。将来のことは把握できないが少なくともこれまでの歴史がわかればある程度今を「見る」のにもそれなりに役に立つエピソードは多い。

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