2007年12月17日月曜日

企業進化論

著者名;野中意郁次郎   発行年(西暦);2002 出版社;日本経済新聞社
 経営学の基礎知識があるとわりと楽しく読める本だがそうでないと、「抽象的な議論」が続く‥といった見方もされるかもしれない。だがしかし野中郁次郎氏は明らかに日本の経営学の学者の中では世界1級クラスの業績を残した学者であり、情報創造や知識経営といった分野では現在のナレッジマネジメントの基礎研究と最先端の分野を切り引いた学者である。歩ランニーの暗黙知という概念と論理形式を重視した形式知という概念で共同体験による暗黙知と暗黙知の共同化、知の創造を暗黙知と形式知のスパイラル構造を明らかにして、暗黙知の獲得にはどうしても経験知が必要とし、そして言葉によるバイアスを懸念している。最小の言語で最大の意味を「表出」させるということの難しさにも言及されており、経営学の書籍としてはAクラスの名作といえるだろう。

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