2007年12月17日月曜日

世界企業のカリスマたち

著者名;ジェフリー・ガーデン 発行年(西暦);2001 出版社;日本経済新聞社
 元アメリカ商務省に勤めていた著者が日米欧の経営者約40人にインタビューをする形式だ。どちらといえば、ケーススタディの紹介という感じであり、そこになんらの法則も規則もない。不確実な中で意思決定をおこなうことの難しさとしかし即決する強さの必要性、組織学習の促進、従業員や株主への配慮といったテーマに取り組む経営者の姿がうきぼりになる。筆者はアメリカの外交政策があまりにも強行的すぎることにも警鐘をならしており、近くヨーロッパあるいはロシア、中国といった台頭勢力にアメリカ市場主義の論理は崩れることも予言しているが、これは歴史の「必然」なのでしょうがない。しかし日本の時代というのは個人的にはかなり遠い未来になりそうだ、という気もこの本を読んでいるとしてくる。とにかく日本が現在経験しようとしている市場構造への構造改革についてはすでに米英はすでに経験済みでそのメリットとデメリットをすでに理解しているが日本国民も経営者もそれは理解できていない。この差異は大きい。
 この本が書かれた後に失脚した経営者についてもエピソードが述べられており経営学というより歴史の本や資料として有用かもしれない。ただしタイトルの「カリスマ」というのは、正直うんざりで、世界中に約40人もカリスマが量産されているとなると、「カリスマ」という本来の意味がかなり価値減少である。

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