著者名;和田秀樹 発行年(西暦);2005 出版社;PHP研究所
この本のいわゆる帯には「国旗・国歌を愛するだけでよいのか」といった副題がついている。実際のところ、国旗を掲揚して国歌を形式的にうたうだけでは真の「愛国者」とはよべないだろう。これからは知識国家、あるいは資源をもたない巨大人口を抱える国家は国際社会の中で知識・技術を高めて他の国々との外交交渉を続けつつ、国際競争力をつけていかなければならない時代だ。国内でいかに情報ハイウェイが整備されてもそれだけでは十分ではないだろう。それにしてもこの国では技術者という存在があまりにも扱いが軽すぎるし、理系系統の研究者の海外流出が多すぎる。技術を大切にする収監というか伝統がないわけだが、「匠」の存在は常に日本社会を支えてきた。それは縄文時代から高度経済成長期、そして現在にいたるまで変化はない。国際化がすすめば一流の日本人研究者が海外の研究機関に移動してしまうという現象は、「亡国」現象の表れともいえる。知識社会、そして知識国家という大きな流れの中でのさらに市場化。厳しい時代だが、守るべきもの、そして育てていくものは他にももっとたくさんある。
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