2007年12月23日日曜日

ベムハンター・ソード

著者名;星野之宣  発行年(西暦);1998 出版社;スコラ
10光年四方にだれもいない宇宙の中、自殺した恋人のアンドロイドと人工生命体とともに、宇宙生物狩りをするベムハンター・ソード。細かい線を重ねて描写したベム(宇宙生命体)がかなりおどろおどろしい。どんな宇宙生物が生息しているのかも不明な地域に一人ふみこむ姿はまるで慢性的な自殺を図っているようにも思える。
 こうした孤独な職人肌の主人公を描いたのはおそらく手塚治虫の「ブラック・ジャック」が初めてなのだろう。現在では「ギャラリー・フェイク」などそうした孤独な天才肌の人間が地球上では多数描かれるようにもなった。
 永久に夏と冬を保つ惑星ファイオリ。そのトワイライトゾーンに生息する生物ファイオラの話が切ない。

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