2007年12月22日土曜日

今日からできる情報整理術66の方法

著者名;西村晃  発行年(西暦);2000 出版社;成美堂出版
 仕事をする上で情報整理は確かに重要だ。筆者はすべてを「情報」と認識してその整理方法を提唱している。もともとなにがしかのアウトプットが情報には不可欠であり,それをなにがしかの「形」にして初めて活用したといえる。パソコンはそのツールの一つと割り切ればよかろう。情報の取捨選択の基準としては「有用性」で割り切ってしまうのが一番早い。そのあたりこの筆者はスクラップを提唱されるのだがどうだかなあ…というのが感想である。分類が情報をいかせるかどうか,といった視点には賛成。どんなに豊富な情報量を集積しても結局,自分なりの分類基準がないと,いざというときにはあまり役に立たない。スクラップにはその点で賛成はできないのだが。
 行動計画の点からも計画どおりにいかなければ,行動を修正するというあたりまえの原則が提唱されている。スケジュールの管理などもある種当然のことだが,問題発生を防止するのも仕事の一つ。こうしたこまごましたところまで意識化しておくことが重要なのかもしれない。とにかくなんでもかんでも整理しておく,という発想。使える状態にしておく,という発想そのものには見習いたい。ただし,こうしたことを本を読んでまで意識化するのはちょっと疲れるので,この文庫本は捨てることにしよう。

0 件のコメント: